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「入るだろ?!」
「まだなんも決めてねえよ
つーか甲子園て本気でいってんのか?」
ぶっちゃけ野球をやりたくないわけじゃない
むしろやりたい
受験期もランニング、投げ込みは欠かさなかった
まあ未練タラタラだった
だけど、中学の引退試合で熱が逃げて行ったことも事実
だから、聞いたのだ
俺はできもしない目標をたてることに異議はない
だけど、たてたならそれに向かって真剣に打ち込みたい
無理だとしても近づけるように努力したい
じゃなきゃ部活なんてやる意味ないとすら感じる
俺の雰囲気が変わったのを察したのか真面目な顔つきになる井上
「ああ、もちろんだ
勝って勝って勝ちまくって楽しむんだ
そのためなら俺は努力を惜しまない」
…こいつ、俺と同じ考えだ
「だけど、努力したら必ず行けるとは思わない
ここは公立だし色々工夫しても強豪との差を縮めるのは簡単じゃない
…だからお前が必要なんだ、鷹宮」
真剣な眼差しで俺を見つめる井上
この時、確かに俺の中に新たな熱源を感じた
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