第1章

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「おはよ。」 さりげなく言った。 しかし、龍は完全無視。 もうわかってる。私は、龍とは結ばれないこと。語り合えないこと。 2014年7月26日私の誕生日前の日。 龍と登校した。夏休みだったけど。 「おい、宿題終わった?」 「終わるわけないよ~あんなの。」 楽しく話して都立自由学園へ行く。 自由学園は、共学で制服もかわいい。学力は人並み外れ、ちょっとレベル高い。 学園に着くとみんながじろじろ見てる。龍、イケメンだもんな。 「私も好きだよ。本当に。」 「えっ、なんか言った?」 「あっ!なんでもない・・・」  恥ずかしい・・・ 私と龍はクラスがバラバラ。ハイタッチでバイバイする。こんな感じでいられるのがうれしい。 50分の授業を受けおわると龍のいるクラスへ走った。 龍は誰かと話していた。 「おい!龍~今日の朝の子だれ?  ヒューヒュー」 私は、ちょっと恥ずかしくなっちゃった。いや~それほどでも・・ 私は一人で天にまいあがっていた。 「あ~。あれはただの幼なじみだよ。家が近くて一緒に登校しているだけ。  なんもないって。」 は?と?今なんて? 胸が苦しくなる。たしかに幼なじみだよ。家も近いよ。 けど・・ 私は龍が好きなの。 あたりまえか・・自分に言い聞かせた。 そのあとの授業は、何もなかったようにすごした。だって忘れたいから。 外は雨が降っている。校庭に立った。制服ぬれちゃうけど。 「昨日のゲーム、おもしろくってよぉ。」 「だよな。」 龍がきた。さっきの言葉が頭の中をさまよっている。 うるさい・・・うるさい! 「お!紗羅、もう4時限目始まるぞ~てか、ぬれてんじゃん」 っつ・・大っ嫌い。 「ちょっ!どこ行くんだよ!」 私は、違う方向へと走っていた。 私って自分勝手かな。 放課後。 「紗羅、具合悪かったのか?幼なじみの俺が解決してあげるからな。」 幼なじみか。 私は言った。 「うるさい!もう私にかまわないで!あの言葉を忘れたいからっ」 言い過ぎた・・?龍は、は?という顔をしている。 「なにがなんだか知らねぇが、紗羅がそういうんだったら、どうぞご勝手に」 プチん。なんかがきれた。 「そう・・。知らないってどういうことよ!さよなら。」 ハイタッチせずに私たちは正反対の方向へ帰った。
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