第1章

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遡ること10日前… いつものように、『Moon Light』は開いていた。 友が、テーブル席に注文された品々を置こうとした時… 「ねぇ~、マスター 24日は、綾ちゃんのお誕生日でしょ? お店、閉めないの?」 隣のテーブル席の常連客から、 声を掛けられた。 「えっ?24日ですか?」 「そうよ! 『金曜日の女神』のお誕生日じゃない!」 他の客も、声を上げた。
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