第四話【母】

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山下さんは、まだ面白そうに口元を緩めている。 なんだかからかわれている気がしてきて、真面目に考えている自分が馬鹿らしくなった。 「すっごくたのしみですよ」 無表情でそう言った。 これならそのままの意味で受け止められることはないだろう。 堪えきれなくなったのか、彼は声をあげて笑った。 私、そんなに変な事言った?
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