第四話【母】

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結局、次の日は会社を休むことになった。 室長に言われた通り、病院に行ってから出勤しようと思ったのだが、点滴を打つことになり、無理をする必要がないなら休むべきだと医者に説得されたのである。 「栄養失調ですよ。ちゃんと食べてますか?」 小さな診療所の、白髪混じりの先生は、書類に目を向けたままこちらを見ずに聞いた。 「最近少し食欲がなくて」 「体に異常はなかったので、おそらく心因性でしょう。見るに、あまり眠れていないようだし」 そこでようやく顔をあげる。
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