チートなんて日常生活に不要

4/5
前へ
/8ページ
次へ
無事その後は何もなく教室にたどり着き、自分に対するあいさつは素直に返しながら座席表を見る。 窓側の最前列、高2のスタートは割と快適な席といえるだろう。 席に座り、夜に備えて机に身を委ねて仮眠を取ろうとする……が、それは叶わなかった。 背中を誰かに叩かれ首をもたげる。 屈託の無い笑顔を投げ掛けてくるイケメンがいた。 「やあ、俺は佐藤 光貴って名前な(ry」 整い過ぎた女にも見えそうな凛々しい顔付き 「君って斎藤 宏っていうん(ry」 ワックスを適量使い整えられた清潔感のある少し黒髪 「クラスの始めから前の席が空いてて(ry」 脚は長く、程よく筋肉がついていることが制服ごしながらも観察できる 「その上、席替えの後も君は来ないからどんな人かと(ry」 なるほど、王道ラブコメ君か 「一気に喋っちゃってゴメンね? 一年間よろしく」 この王道君は握手がご希望なのだろう、手が差し出される。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加