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無事その後は何もなく教室にたどり着き、自分に対するあいさつは素直に返しながら座席表を見る。
窓側の最前列、高2のスタートは割と快適な席といえるだろう。
席に座り、夜に備えて机に身を委ねて仮眠を取ろうとする……が、それは叶わなかった。
背中を誰かに叩かれ首をもたげる。
屈託の無い笑顔を投げ掛けてくるイケメンがいた。
「やあ、俺は佐藤 光貴って名前な(ry」
整い過ぎた女にも見えそうな凛々しい顔付き
「君って斎藤 宏っていうん(ry」
ワックスを適量使い整えられた清潔感のある少し黒髪
「クラスの始めから前の席が空いてて(ry」
脚は長く、程よく筋肉がついていることが制服ごしながらも観察できる
「その上、席替えの後も君は来ないからどんな人かと(ry」
なるほど、王道ラブコメ君か
「一気に喋っちゃってゴメンね?
一年間よろしく」
この王道君は握手がご希望なのだろう、手が差し出される。
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