もっと囁いて

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白く滑らかな細い背中。 弓なりに反らして突き上げる律動にハニーブラウンの髪を揺らす。 右手はそんな律動に崩れないようきつく俺の腕を掴み、左手は自分の口に当て歯を立てる。 「うっ……ふっ…」 荒い息遣いが俺を煽りなおさら激しく野生のように打ち付ける。 「あっ…啓(けい)……いっ!」 堪えきれず啓の中で果てる。 ゆっくりと最後の抽挿を繰り返すと啓は嫌々をするように首を激しく横に振った。 「まだ足りない…」 そうごちるが俺は諦めてまだ萎えていないそれを抜くとそのまま後ろから抱き締めて汗ばんだ首筋に啄むようなキスを何度も送り上目遣いで啓を見つめた。 啓は甘く蕩けるような笑みを浮かべ俺の頬を撫でる。 まるで聖母のようだ…。 啓はいつでも俺にこの笑みを向けてくれる。 そしていつでも俺に優しく触れるんだ。 でも最近、それだけでは物足りない。 そう…、欲が出てきた。
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