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「まぁ、俺らは普段から体動かしてるから歩くのは全然苦じゃないけど、普通の生徒にしてみたらなかなかの距離だからな。
徒歩で30分。
自転車に乗ったって15分はかかるから、朝練がなくても余裕持って登校しなきゃいけないのが厄介だよ。」
野球部の朝練は朝7時頃から行われているらしい。
しかし天候不良などで朝練がない時は、勝はいつもホームルームの時間ぎりぎりに登校してきていた。
「札幌にいる兄貴は1時間以上掛けて通学してるって言ってた。
俺は朝弱いから、そんな生活は絶対に無理だよ。」
この時私は、勝に双子の兄がいる事を知った。
彼の兄は札幌地区最高峰の進学校に在籍し、勝と同じく硬式野球部に在籍しているらしい。
その学校は進学校であるにも関わらず、野球部の成績も高校野球大会の南北海道代表としてよく名前を聞く程の地区トップクラスの強豪校だった。
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