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「・・・って、聞いてんのか、コラ!」
Ni-naのカウンターでぼーっとしていた私の目の前に、しかめっ面のアヤの顔が急に飛び出してくる。
視界に現れた彼氏の顔に驚き、思わず私は「きゃあ」と大きく叫んだ。
悲鳴にも似た私の声をを聞き、店内にいる客が一斉にカウンター席の方を振り向く。
私は気まずくなり、店内を見回して申し訳なさそうに頭を下げた。
「ったく・・・。
上の空だけど、どうした?」
呆れたようにアヤが私の顔を覗き込む。
一体何の話をしていたんだっけ・・・?
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