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「何でもないよ・・・。」
そう言いながら私は、ボトルの中に残っていたジンジャーエールを一気に飲み干した。
ジンジャーエールはすっかり気が抜けてしまい、炭酸はもうほとんど残っていない。
アヤは私の様子がいつもと違うと言って問い質す。
しかし私は、過去の恋愛を振り返っていたという事を正直に彼に話す事はできなかった。
「いや・・・。
週末斗真たちと旭川に行くから、どこに連れてってあげようか考えてたんだ。」
適当な言い訳を繕う。
しかしアヤは腑に落ちず、怪訝そうな顔をして私の顔を見つめたままだ。
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