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「まぁ、わかったよ・・・。」
そう言ってアヤは仕事に戻って行く。
今いる場所が場所なだけに、きっと深く追求する事ができなかったのだろう。
私は心の中で「ごめん」と謝りながら、カウンター越しに仕事をするアヤの姿をじっと見つめていた。
アヤは忙しそうに常連客の対応を1人で引き受けている。
この調子じゃ、きっと今夜の帰りは遅いだろう。
帰宅後に何か追及されるんじゃないかと懸念したが、恐らく今夜はその話題から逃れられる。
だけど私と優の過去を含め、アヤに隠し事をしているという罪悪感が私の胸をきつく締め付けていた。
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