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「おい、都那!」
珍しく厨房から優が顔を出す。
そして彼は私の前に立ち、笑みを浮かべながらこう話したのだった。
「旭川に行くなら桔梗っていう店に行ってみ!」
「桔梗・・・?
何、そのお店・・・!?」
何となく想像はついている。
だけど、ここでその事を話されちゃまずい・・・!!
「優・・・、ちょっと待って!」
私はカウンター席から立ち上がり、厨房に近いトイレへ向かう通路に立った。
そして、ニヤニヤと笑みを浮かべる優を手招きして自分の傍に呼ぶ。
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