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「ねぇ・・・?
そのお店って、どの辺にあるの?」
思わず優に聞き返してしまう。
だけどそうした理由は勝に会いたかったからじゃない。
「ああ・・・。
たしか、サンロクの方だって言ってたな。」
“サンロク”・・・。
その愛称を聞いた瞬間胸が高鳴る。
“サンロク”とは旭川駅近くの繁華街の愛称で、3条通6丁目付近の飲食店街一帯を示すもの。
以前私が働いていたファッションビルは1条通沿いにあり、その距離は徒歩で5分程の場所だった。
そして、私が拓也と出会った行き付けの飲み屋もここ“サンロク”にある。
お互いの進学先や就職先を知らずとも、偶然にも私たちはこんな近くにいたのだ。
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