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「.....大丈夫か?」
「はい.....。どうも、ありがとうございました.....」
俺を助けてくれた男は俺の顔を心配そうに見てくる....。この人には悪いけどもう帰りたい....。
「お前、名前は?」
「芹澤翔です。あの、助けてくださって本当にありがとうございました....。では、失礼します.....」
俺はもうこの場所から去ろうとした.....。その時に男は俺の腕を掴んできた。なんで人が帰ろうとするのを止めるかな....。
「....まってくれ!!」
「.....なんですか?」
早く帰りたいのに、なんで引き止めるんだよ......。周りの人に見られてる......。俺はここに居たくないんだよ!!
「俺の名前は島崎連だ.....」
「そうですか.....。それでは....」
俺はその場から走って逃げた。あんな恥ずかしい姿見られた....!!もう二度と会うことはないだろうけど.....。
もう二度とお兄さんにも、痴漢の男にも.....。会いたくない!!
俺はそのまま家に帰った。涙を流さないよう我慢して....。俺は島崎とまた会うことになるなんて、この時の俺は思ってもいなかった....。
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