1099人が本棚に入れています
本棚に追加
ホームルームが終わり、俺は共同不信にならないように俺は平常心を保ちに教室から出た瞬間、連が話しかけてきた。
「芹澤、少し話があるんだがついてきてくれるか?」
「.....はい。わかりました.....」
俺はドキドキ高鳴る心臓を隠すように下を向いて、ついて行った。それをあの人が見ているとも知らずに......。
俺と連は使われていない空き教室にやって来た。なんだか重い空気の中先に口を開いたのは俺だった....。
「話ってなんですか??」
「久しぶりだな。翔、元気にしてたか?」
先生は俺の笑顔を向けてきた。
俺の、大好きだった笑顔......。”あの時”は俺のものだった笑顔。でも、!”今”は俺のじゃない他の誰かの笑顔....。
「先生はそうしてこの高校に来たんですか??」
「特に理由はないさ。配属先がたまたまこの学校だっただけだ」
そう....だよね....。何を期待していたんだろう.....。
連が俺のためにここに来たとでも言われたかったのか?馬鹿かよ....。俺は.....。
「島崎先生は」
「島崎先生なんて言うなよ。前は連って言ってたじゃねぇか」
「俺とあなたは生徒と教師です」
「細かいことうなよ。俺たちさ”付き合ってた仲”じゃねぇか。俺たちは”恋人”だったんだぜ??」
そう、俺たちは恋人だった....。でも、先生は俺を捨てた.....。先生は俺と別れて結婚した.....。
「俺にとっては過去です。もう、先生とは関係ありません」
先生は驚いた顔をした。
「.....へぇ~、そうなんだ。何?俺以外に好きな子でもできた?」
「え!?」
なんにも言えなかった....。何故か”いない”とは答えれなかった.....。その気持ちがどこから来るのかわからなかったけど.....。
「そうか、翔は俺を忘れて新しい好きな奴ができたのか??俺が目を離している隙に.....」
「......え?」
そういって先生は俺に触れるだけのキスをした。
最初のコメントを投稿しよう!