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俺はいつの間にか涙を流していた。
先生は俺を捨てて、女と結婚したはずなのに.....。なのに....なんで今更!!意味がわからない....!!
俺は勢いよく先生を突き飛ばした。先生は突き飛ばされた勢いで床にこけてしまった。
「っ、痛ってぇな.....。何するんだ....。怪我したらどうするんだよ」
「それはこっちのセリフです.....!!なんで今さらこんなことするんですか!!僕とあなたはもうあの日に別れたんだ!もう二度とこんなことしないでください!!俺とあなたはもう関係ないんだから.....!!」
俺は連に思っていたことをぶつけた。
「.....悪いがそれは無理な話だなぁ翔くん.....」
「なんでだよ」
「それは俺がまだ翔くんが好きだからだよ....」
「は.....?意味がわかりません。俺はもう好きじゃありませんから」
「別にいいよ、もう一回俺に惚れさせればいい話だからね。あの時みたいに俺のモノでアンアン言わせてやるさ」
俺は顔が真っ赤になった。恥ずかしさと苛立ちで。
ふざけるなよ!!
俺があの日あなたに結婚するって話を聞いたときどれだけ悲しかったかわかりますか....?わからないですよね....?
「俺はもう二度と先生なんか好きになりません!!むしろ嫌いです!!」
そう先生に叫んで僕は空き教室から出た。
「.....俺は愛してるぜ.....。翔....俺はお前を何を犠牲にしてても手に入れてやる....。てか結婚の選択肢は間違ってたのか?」
連は自分の整体に電話をかけてきている人物の名前を見て呟いた。
「いや、翔を手に入れるにはでかい権力も大事だからな.....。待ってろよ....俺が傷つけた心を俺が癒してやるからな.....翔.....」
そう呟いたのを連以外誰も知らない.....。
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