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《翔》
なんで....。なんでなんだよぉ....先生...。なんで今キスしたんだよぉ....。
なんでよりにもよって今なんだよ.....。目から大粒の涙が出てきた。
もう、どうしたらいいかわからない.....。
「過去なのに....。今からこられても困るよ....」
「翔!!!何で泣いてるんだ....」
「なんで、先生がここにいるんですか.....??」
俺を走って追いかけたのは林田だ.....。なんで林田が追いかけてくるんだ.......。俺は次の瞬間に言われた言葉を聞いて絶句した。
「単刀直入に言うが翔....。お前、島崎と付き合ってたのか?」
「なんで、なんで林田が知ってるの....?」
俺は多分今、顔が真っ青だろう......。
「すまん....さっき立ち聞きしてしまった...」
「そうですか.....」
「俺は翔の力になりたい。翔が辛いなら俺は翔の話を聞いて少しは翔の気持ちが軽くなったら嬉しい....。だから話してくれないか?」
「すみません。この事は誰にも言えません.....」
「そうか、すまなかった....。立ち聞きなんかして」
そう言って林田は教室から出て行った。俺は、お連との出会いを思い出していた。
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