翔編「初恋」

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あの日から2週間過ぎて新学期が始まった。だけど、俺は学校には行っていなかった。いや、学校に行けなかったというのが正しいのかもしれない.....。 俺はあの時、人と会うのが怖かった.....。また何かされるかもしれない......。そう思ったら涙が止まらなかった。俺は毎日泣くばかりしていた.....。 「.....怖いよぉ.....。なんでこんなことに.....」 「翔くん!!また泣いているの!!」 「お父さん、怖いよぉ......」 お父さんが俺の部屋に入ってきた。俺は父さんに抱きついて泣いていた....。 父さんにはあの日にあったことを話してある。正直、数日はお父さんとも話をしなかった。でも、お父さんは少しずつ話を聞いてくれた。 何日もかかって話し終えるとお父さんは痴漢した男に本気でキレていた。 俺が泣いている時に毎日抱きしめて頭を撫でてくれた。初めは誰にも触れられたくなかったけど、少しずつお父さんに触れられることがなれてきた。 「怖かったね....。もう大丈夫....。俺がいるから無理に学校に行かなくてもいんだよ、俺と一緒にいようね...」 「......うん。お父さん大好き....」 無理に外に連れ出そうとしない父さんの温もりが大好きだった...。俺はそのまま泣き疲れて寝てしまった。
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