0人が本棚に入れています
本棚に追加
どこ行くの?
決まってるじゃないか。
屋上だよ。
「はぁ・・・はぁ・・・
待ってよ!」
ふむ。女性がそんなにはぁはぁ言うものではないと思うな、僕は。
女性は慎ましくあるものだよ。
「さっき君、何してたの?」
同じ質問をまた掘り返すとは・・・・・。
呆れ返ってものも言えないよ。
しょうがないので僕は足元にある先程脱ぎ捨てた靴を並べて、持って見せる。
「???」
すごく知能の低いヤローらしい。
しょうがない。
喋るしかないか。
「・・・・・・ぁ」
・・・・・・・・・・・・。
声、出なくなってるじゃないか。
マジかよ。
あーあーあー。
「・・・・・・あー」
え。何。何か真似しだしたんだけど。
この子馬鹿なの?
ねぇ、馬鹿なの?
「・・・・・・こほん。あー、僕は今からこの世からいなくなれるんだ。邪魔しないでくれるかな?」
まぁ、久しぶりにしては話せた方かな。
早口だったけど。
「???」
まだ理解してないの?!
もういいや。
この子だけに時間割くわけにいかないしさ。
よいしょっと。
最初のコメントを投稿しよう!