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陽「あーあ…。本当にここに秘密兵器なんてあるのかな~?」
快晴の下、陽はさっき購買で買ってきたおにぎりをパクっと食べる。
水希「シーッ!誰かに聞かれたらどうするの!」
こちらは中にクリームが入ったメロンパンだ。
華月「うんうん。現に今聞いてる奴いるし。」
水希と陽は驚いて顔を上げるがその横で僕はのんびりと梅干しのおにぎりを一口かじる。
「あれ?気付いてたんだ?」
その声の主は物陰から出てくるとゆっくりと僕達に近付いてくる。
ルカ「初めまして、僕はルカ。1年生です☆」
なんてウインクしながら言うルカという少年は僕達の近くまで来ると座った。背は僕達より少し低く、癖っ毛のある髪型だ。
華月「えっと…ルカくん?は何でここにいるの?僕達が来たときは鍵閉まってたと思うけど。」
確かに閉まっていた。
僕達が鍵を開けるまでは。
先に来るなんて無理だ。
でも、後から来ても扉の音で気付かないはずがない。
しかし、そんな音しなかった。
今は警戒するしかない。
慎重にこのルカという少年を観察しなければ。
ルカ「この学校に転校してきた先輩達に興味があって…追いかけて来ちゃった☆」
追いかけて来たとかどこのストーカーだよ。
てか、そのウインクしながら語尾に星付けるのやめないかな…。
水希「ね、ねぇ…さっきの話…聞いた?」
ルカ「さっきの??………ああ、秘密兵器の話ね!」
華月「よし、消すか!(記憶を)」
陽「よし、手伝おう!」
どこからか取り出した巨大ハンマーを担ぐ。
記憶を消しちゃうのが一番手っ取り早いよね!
陽なんて頑丈そうなロープなんて持ってるし。逃がさないオーラが思いっきり出てる。
水希「ストップ!他の記憶も消しちゃいそうだからやめようね!;」
チッ
ルカ「あはは!面白い!!」
拍手するルカくん。
その光景を見つめる水希はきっとこう思ってるのだろう。
水希(記憶を消されるどころか殺されるかもしれないっていうこの状況が分かってるのかな、この子;)
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