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「すみません、少し走ります」
「え?」
烏天狗は良武を背負うと素早く走り出した
「うわ!」
自分では出すことの出来ない速さに驚く
5分もすると野原と街の境目にたどり着いた
「ここ?」
「いえ、違います。
ここからは”馬”に乗ります」
”馬”と呼ばれたもの
本物の馬ではなく、バイクのタイヤを無くしたような乗りだった。
烏天狗は”馬”に跨ると、良武にも乗るように進めてきた
「良武様、早くお乗りください」
「・・・うん」
烏天狗の後ろに飛び乗ると烏天狗は”馬”を起動させる
すると、”馬”は小さな起動音と共に30cm程浮いた
キュイイイイン
「しっかり捕まっててください」
烏天狗が勢い良くアクセルを踏むと先程の烏天狗の早駆けとは比べ物にならない速さで発進した
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