はじまり始まり

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人間の足では出すことの出来ない速さに驚きと共に感動を覚えた 20分程走ると山が見えてきた。 烏天狗は山の中を躊躇無く入り込んでいく 木と木の間をくぐり抜ける。しばらく走ると木で出来た小さな小屋が見えてきた 烏天狗は小屋の前で馬を止め、降りる 「どうぞ、中へお入りください」 良武も馬から降りる 「ここは?」 「見ての通り山の中ですよ」 「それはわかるよ。 ここに住んでるの?」 「そうです。 一応ここにきこりとして生活をしています。 どうぞ」 そう言って椅子に座るようすすめる。 この家は正しく木、それだけでできているように見える。当然他の物も使っているのだろうが見渡す限りは、木。 ハイジの家のようだった。 「良武様には、以後、この家に住んでいただきます。どうぞご自由にお使いください」 「え?ここに住む?」
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