~*distance*~

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体に力が入り何も言えずにいたが、交わる舌に力が抜けていく。 『かわいいのな♪』と耳元で囁かれ、アイツにしがみつくように体を抱き締め『………ばか…』と返すのが精一杯のまま、体重をかけてきたアイツに委ね俺はそのまま横たわる。 「ここがいいの?」 初めて他人に触れられる場所に熱が走る。 「いう…なぁ…」 「いつも誰かとこんなことしてた?」 耳元でそう聞き、カプリと耳を噛む。 「おま…えが…はじめて…だ……わかんないのか!」 ビクリッと体が脈打つように動き、まともな声すら出ない。 「へえ…大事にとってくれてた?いや……こうなるのを待って くれてたのかな?」 悪戯っぽい顔で俺を見下ろす。
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