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今日はアイツの部屋で、借りてきた新作DVDを観ている。
その最中、俺は無意識にいつものように、アイツの部屋のなんとなく昔から気に入っているクッションを胸に抱き締めて観ていた。
それはたぶん、ずっと前からこうして、アイツの温もりや匂いを、クッションを通して感じたかったのかもしれない。
ふと、視線を感じて横を見ると、
「最近、元気ねえな…」
少し眉を下げ、心配そうな目で俺を見ている。
「うん…平気。大丈夫…ありがと」
「昔から、変に頑固で意地っ張りだからな。痛むくせに言わなかったり、みんなの前じゃ泣かなかったり」
「でもさ、いつも見られてたんだよな…格好悪いとこ」
いくらクールぶっても、コイツだけは俺の“顔”を知っているから。
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