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「それは“見られてた”じゃなく…“見ていた”んだよ。おまえのこと…」
「え?俺の…こと」
ドクンッと心臓が跳ねる。
「みんな全然わかってねえよな。クールぶってても、本当はそうじゃないとか、ポーカーフェイスだって言われるけど、本当は動揺を見せたくないだけ…」
アイツは俺の胸の中のクッションを取り横へ置いた。
「でも、俺とすれば…本当の姿を俺以外の誰かに見せたくなかったから…」
アイツの指の長い大きめの手が、俺の頬に添えられる。
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