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しばし、考えて-
「じゃあ、何か勝負して私が勝ったら劉虎さんも一緒に食べるの。もし、劉虎さんが勝ったら、えーと、えーと…」
突然のルミナの提案に劉虎は面食らう。
そして、ぶっ!と吹き出すと笑い出した。
「ははっ!ったく!適わないな。じゃあ、俺が勝ったらルミナに食べさせて貰う、でどうだ?」
「うん!」
勝っても負けても胡麻団子を食べるという方向で決まった所で、勝負方法を考える。
「よし。じゃあ、簡単に拳で勝負がつくアレだ」
「アレ?」
「そう、その名も…じゃんけんだ」
「じゃんけん?」
ルミナは初めて聞くそれに小首を傾げる。何かの拳法なのだろうか?
劉虎はまず拳を握った形を見せる。
「これがグーな」
次に手を広げた。
「これがパー。さっきのグーに勝てる」
そして指を二本残した形で再び握る。
「これがチョキ。さっきのパーに勝てるが、グーに負ける」
「グーとパーとチョキ…」
ルミナは劉虎に教えて貰ったことをプログラミングする。
「そう、その三つのどれかを同じタイミングで見せ合って勝負決めるんだ。同じを手を出したらそれはアイコで引き分け。もう一度、勝負するんだ」
「うん!分かったよ」
「よし、じゃあ、『じゃんけん、ぽん!』のぽんのタイミングで手を出すんだぞ」
「うん!」
「いくぞ!じゃんけん…ぽん!」
果たして、二人が出した手は…
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