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真の姿は女神様!
昼間の姿は冴えない落ちこぼれ男子!
「そして現在、リンチされかけてるのだ」
「はぁ?何言ってやがるんだ?」
黙れSクラス男子(失笑)!
前にちょっかい出してきたあのSクラス男子AがCクラスの部下を連れて復讐しにきたのだ。
「卑怯な手を使いやがって!」
「もう一週間以上前の話だろ?それに俺はルールを破ってない」
「屁理屈こねやがって!」
そうだそうだと取り巻き達……
しかし、彼らに言いたいことがある。
お前ら死ぬぞ?
「よって集って雑魚一人に何やってんの?」
うちの義妹様はなぁ……こういう卑怯な事が大嫌いなんだよぉ……
でも、何だか嫌な予感が止まらない。
「何だ?この糞女は?」
「……アンタ達にぴったりの言葉を贈るわ。烏合の衆よ」
そして校舎裏に嵐が吹き荒れた。
俺を巻き込んでな。
「……フン!」
義妹は大層機嫌を悪くしてこの場を立ち去った。
俺と義妹ことクレアの出会いはお互いに物心が付く前だったので記憶にない。
親父の話から俺はクレアが生まれて一ヶ月後に拾われたらしい。
年の差は約一歳。
俺とクレアはお互い血が繋がってない事なんか知らずに育った。
あの時点で女神としての身体はどうなっていたんだろうか?
まぁいい。
昔のクレアはお兄ちゃんお兄ちゃんと俺の後ろを付いて歩く可愛い妹だったのだが……学園に通いだした辺りで段々と関係が拗れていき、今じゃ名前すら呼んでくれない。
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