余裕のない男の奮闘

13/13
前へ
/55ページ
次へ
ともかく今はクレアのことは置いておこう。 もし屑男が相手なら……ウフフフフ 「あ、あれって先輩のクラスメートじゃありませんか?」 「ヴィアンか」 緊張の為かオロオロしているヴィアンを見て相手の選手は苦笑いを浮かべている。 「……あれ、大丈夫なんですか?どう見ても迷い込んだ子羊のようにしか見えませんよ」 「……」 さて、それはどうかな? 召喚師は召喚獣を召喚するだけでなく、召喚獣の力を借りて魔法を放つことが出来る。 むしろ、それがメイン。 召喚獣を召喚するのはどちらかと言えば必殺技のような物らしく、時間制限も短い。 しかし、この召喚が召喚師としての実力を上げる一番効率の良い練習だ。 スクリーンではヴィアンが召喚獣から力を借りる為の魔法を発動させたらしく、ヴィアンの身体に召喚師特有の紋様が現れる。 「召喚師!?」 相手が驚愕の表情を浮かべている間に雷の槍が天から降り注ぎ、試合の決着が着いた。 やり過ぎ…… インフレ組だから死にはしなかっただろうが、相手が一般人だったら死んでたぞ。 「F……ですよね?」 「クラス替えがあるかもな」
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加