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実は今回のバグハントにランは加わってなかったりする。
どうしても外せないパーティーがあるとかで、バトルの最初に一瞬だけ顔を出して、区界魔法・リトルガーデンを使うと、後をオレたちに託して行っちまったんだ。
この章が始まってから、何となくランの発言がないなあなんて思ってたお嬢様マニアの方とかランファンの皆様、たいへん申し訳ございませんでした。
いっさくじつおこしくださいまし。
で、もちろん今回のハントの依頼を受けたのも普段からカンパニーとのやり取りの一切をやってくれているランなんだけど、ウメノならばともかく、あのしっかり者がそんな大事なことを伝え忘れるとは考えにくい。
やはりコイツは、今回のハントとは無関係に出てきたバグだと考える方が妥当な気がするな。
「なるへそ、野良バグでつおね」
ウメノが皆を庇うように一歩前に出る。
ランの区界魔法がまだ効いているから、一般人を巻き添えにする心配もないし、さっきサクラが使った妖精の効力もまだ継続中だから、戦いも少しは有利に進めることができるだろう。
「たぶんな。だけど……」
今はけっこう致命的な問題が一つあるんだ。
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