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「……そうですよね、いやー、それにしても太陽が眩しいですよね!? あ、あの、今から何かご用事でもありますか? あ、なんなら、アイスティーでも飲みながら、ちょ、ちょっと涼んでいったりとかって……」
おいおいおいおいッ、僕は一体何を言ってるんだ!? これじゃあ、まるっきり、完璧に、どこからどう見てもナンパじゃないか! 撤退どころか、敵陣地に思いっきり特攻してるんですけど!?
「……えっと、特に急ぐ用事はありませんけど、どうして見ず知らずのアナタと一緒に行かないといけないのですか?」
キミの声も眼差しも、とても凛として涼しげで……というより、冷ややかで、いや、むしろ、ビシッと凍てついていて、氷点下で、絶対零度で…………
……あ、うん、これは、ダメだ、ダメなヤツだ。どうやったって、僕の心が完全にへし折られた音がした。それでも、敵前逃亡は、軍の審判じゃ銃殺刑だった気がする。
ならば、僕は最期の最後まで足掻こうじゃないか! よろしい、これは戦争だ、報復戦争だ!
そう吹っ切れると、なんだか不思議と落ち着いて、僕はようやくキミのキレイな瞳を見ることが出来る。
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