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「おぉ、そうですそうです」
すると、肝井さんがゴソゴソと自分のリュックの中を漁り始めた。
「どうかしましたか?」
「いえ、折角なのでウチの子の事も紹介しておこうと思いまして……っと、この子です」
一体のコアフレンズが、なゆたの横に立つ。
「あ、この子も」
「そうです、実はウチの子もスウィートアクションシリーズなのです! ヒナギク、挨拶を」
言われると、ペコリと俺に頭を下げた後、クルリと回ってポーズを決める肝井さんのコアフレンズ。
彼女はスウィートアクションシリーズ第四弾の内の一体で、外見年齢は小学校高学年位に設定されている物らしい。
いかにもな感じのピンクでフリフリな魔法少女っぽいデザインの服を着ている。
手に持ったおもちゃみたいな杖は、果たして本当に武器として使える物なのか。
とりあえず、いかにも肝井さんっぽいコアフレンズだ。
[ピピ!]
するとなゆたが嬉しそうにヒナギクに近づき、握手を求める。
自分以外のスウィートアクションシリーズを見たのは初めてだから、嬉しかったんだろう。
肝井さんのヒナギクもそれに答えてくれる。
ピョンピョンと嬉しそうに飛び跳ねるなゆたと、営業スマイルで静かに微笑むヒナギク。
……何と言うか、どっちが年下なのかわからん。
外見設定はなゆたの方が年上な筈なのに。
いや、まぁ、稼働時間で考えるとなゆたが年下で合ってるのか。
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