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「しかし珍しいですなぁ」
「ですよねー。第二弾の子なんて私初めて生で見ましたもん」
「む? あぁ、いえいえ洋子嬢、そうではないのです」
「?」
「正一殿。このカグヤ……」
「なゆたです」
「ふむ、失敬。なゆたちゃん。……このなゆたちゃんは、一体どこで手に入れた物ですかな?」
一階で立花さんにしたのと同じ説明を肝井さんにする。
「なるほど……」
ふむふむ、と唸ると肝井さんがヒナギクを自分の元へ呼び寄せ、口元をムニムニと指で押す。
「わかりますかな?」
「「?」」
わからない。
洋子ちゃんと一緒に首を振る。
「口です、口」
「口?」
「口……あぁ、そう言えば確かに!」
「?」
洋子ちゃんはわかったらしい。
俺だけがまだわかっていない。
どういう事だ?
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