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すかさず泣いてる慎と拓の方を見ると二人とももう口を開けていた。
二人にも放り込む。
「慎、拓。海にゴメンナサイは?」
「「ごめんなひゃい」」
「海、姉ちゃん見ててなくてゴメンな。絵もう一回描こう」
「うん」
三人が落ち着くと私の後ろで一部始終を眺めていた律が私の方に来た。
「はい。律にもあげるよ。姉ちゃんも一個食べよ」
『姉ちゃん』と言うアイデンティティは私から引き剥がす事はできない。正直ヤダと思ったことは何回もあったはずだけど、弟たちは単純で愛くるしかった。
それが4人もいたせいなんだろうか?
私が『だめんずウォーカー』なのは。
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