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「松田さん、ご案内しました」
「ありがと今行く」
私は用意してあった書類を脇に抱えてさっと髪を一撫でしてから、お客様の所へ向った。
お客様はあちらなんだけど、お金を貸す方はこっち(銀行)なので、お客様からは、あまりいやな目に遭わされないのが、この仕事のいい所だ。
けどホントに営業しなきゃいけないのは、うちの銀行の申込用紙をマンションを購入しようとするカップルなんかにオススメしてくれる、マンション販売の営業っておかしな感じになってる。
こっちはホントに手ごわい。
自分でいうとやなヤツって言われるのはわかってるけど、私は「美人」だ。
しかも、同性を敵に回しやすい感じの。
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