チューイング①

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「安藤さん、疲れちゃった。ラーメン食べたい」 「うん行こっか」 スタッフが全員帰ってから、店の施錠を確認してシャッターを下ろしたら、 僕のジャケットの端っこを引っ張って夏姫ちゃんがそういった。 「はあ。息白い。さむう」 「右に行く? 左に行く?」 「右。塩じゃなくて、豚骨がいい」 「よし。行こう!」 夏姫ちゃんの手袋をしてない手を繋いで自分のポケットにしまった。 .
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