チューイング①

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夏姫ちゃんは少し緊張していたけど、もともと、ここの常連客な上、僕と付き合うようになってから、佐野君や、宮城さんだけじゃなく、他のスタッフとも気軽に話したりしていたから、どうにかうまくやってくれそうだった。 品出しの時の一瞬しか夏姫ちゃんの様子はうかがえなかったけど、笑顔ではきはきした応対でいつもの夏姫ちゃんだった。 店の中も外もごった返して、閉店時間も少し遅らせたりしたけど、 夏姫ちゃんのおかげで、宮城さんのいない穴は想像していた以上に埋まっていた。 .
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