チューイング②

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「へえ。いい思い出だね」 「今となってはね。ママ、間違うと悲しそうな顔したから、必死だったよ」 「夏姫ちゃんは、ほんとにお母さんの事が好きなんだね」 僕がそう言うと夏姫ちゃんは、しばらくもくもくと餃子を食べてからちいさく「うん」と言った。 「もし、ね、もしも私の父親に会えたとしたら、 文句言ってやりたかったんだよね。 なんで、ママを大事にできなかったのかって。 納得できないよね」 .
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