チューイング②

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「そっか」 「うん。そりゃあね、小さい頃は素敵なパパかもしれないって妄想したけど、今はそうでもないよ。安藤さんの言ってた通り、とんでもない男かもしれない」 「僕はとんでもない男なんて言ってないよ」 「あは。そうだったね。でもちょっとそのエッセンスあったよね?」 「まあ確かに」 「結婚してる人ではなかったんだって。それだけはママにこの前教えてもらった」 そこまで言うと、夏姫ちゃんは、どんぶりを傾けて、スープを全部飲み干した。 「アップにしてるとラーメン食べやすくていいね」 なんて言っていた。 .
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