チューイング2

この調子なら、昨日と同じように問題なく乗り切れるだろうと思った。閉店間際までは。「帰ってください！」お客さんと夏姫ちゃんが揉めてる。そう他のスタッフに言われて僕は慌てて店頭にでた。夏姫ちゃんは顔を真っ赤にさせてなんだか怒っていた。その視線の先にいた、困ったような長身の男……。ピンときた。この人がたぶん、夏姫ちゃんのお母さんの恋人、杉下さんだ。 .

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