チューイング③

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「言えない事?」 「ママね……。私ね……」 ママの目は真っ赤で声は震えていた。 「夏姫がお腹にいることを、夏姫のお父さんには言えなかったの」 「え? どうして?」 「夏姫のお父さんに、何も心配させたくなかったから。 ゴメンね。 夏姫のお父さんは、夏姫の事を全く知らないままに死んでしまったの」 .
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