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ふと、照美さんの方を見ると肩の動きが少し不規則だった。
「あれ? 照美さん、起きてます?」
「ばれたか。まあ今起きたんだよ」
照美さんは突っ伏したまま、そう言った。
「夏姫ちゃん呼びましょうか?」
「呼ばなくていい。安藤さん、夏姫の父親の事、なんだけど……」
「はい」
「私も織江からは今までなに一つ聞かされてない。私のところに来てから、もう25年にもなるけどね」
「はい」
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