ジェリービーンズ②

2/26
34人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
★★★★ 「うわー。もうお腹パンパン。眠くなって来ちゃった。本当美味しかった。ありがと」 お酒が入ってほんのり顔が赤い千秋が満足そうにため息をついた。 「いー、食べっぷりで気持ちよかったよ」 「それ、いつも言う!」 繋いだ手とは反対の手を上げてタクシーを止めようとしたら、千秋があっ!と悲鳴をあげた。 「悪いんだけど、私、今日はやまぶき邸に帰るよ」 「えー!! マジで!?」 千秋の住んでるシェアハウス、やまぶき邸には、暗黙の了解がある。 と言うか、千秋だけのルールなのかもしれないけど、 あの邸に夜男は連れ込まない。 らしい。 あの邸の千秋の部屋に何度か入った事はあるものの、全部昼間だ。 .
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!