(恋愛生活3日目)

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 鼻の下が、3センチくらい伸びているかもしれない。  散歩の前半では、んもぅ暗い雰囲気満載で、テレビで見た貞子を背中に、よっこらせと背負っているのではという感じだったのに。  中盤で任侠物を見た人間宜しく、肩で風を切って歩いた。どんな奴が来ても、負けない気満々。  そして現在、正直はたから見たら、可笑しい過ぎるだろう。自分で言うのもなんだけど…… 「ちょっとアレ、大丈夫かしらね? そこら辺に落ちてる物でも、拾って食べたんじゃない?」  なぁんて言われても、否定できない。デレデレと締まりのない顔に、硬直した下半身――  あまりにアレなので、ちょっと冷静にならなければ。  電柱にそっと身を潜めた時、 「ギャアー!」  あり得ない声の大きさで、断末魔の叫びが聞こえてきた。
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