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俺よりも若くてほっそりした体形に、細長い脚はとてもスタイルを良く見せていた。見た目の勝負は、どうあがいても太刀打ちできない。
そんなことは分かっているというのに、改めて自分の身なりを確認してみた。
全体的にくたびれた感を、これでもかと醸し出している体形は、どう転んでも無理な話だ。
「肌を出す、その時期の前に、今からダイエット!」
なぁんてテレビのCMじゃないが、今からやっても遅いだろう……。
地の底に落ちるくらいの後悔しながら、への字口にして、隠れるようにイケてる奴を観察した。
「ねえねぇ、ちょっと。こっち向いてよ、ねぇ」
奴の声を完全に無視して、彼女は窓に背を向けて、完全に無視を決め込んでいる。
これだけ立派なお屋敷だから防音設備が整っていて、外の音がまったく聞こえないんじゃないだろうか。
それでもヤツは諦めず、猫撫で声で彼女に話しかけまくる。
その姿はテレビでよく見る、チャラい芸能人みたいだ。
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