(恋愛生活2日目)

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 いくらイケメンでも、そんなチャラい性格してたら、彼女が振り向くはずないじゃないか。ざまーみろ!  俺が心の中でこっそり、ほくそ笑みを浮かべていると、偶然目が合ってしまった。彼女ではなく、チャラい奴と―― 「何、見てんだよ。クルゥラー!」 「ひゃあ!」  カーッと怒り丸出しのチャラい奴の態度に、慌てて逃げ去った俺。  慌てて逃げたので、途中水たまりにジャパッと足が入ってしまったが、背に腹は変えられない。あんなのに捕まったら間違いなく、ボコボコにされるであろう。  今までの経験で培った俺の勘。滅多に外れた試しがない。  自宅近くでやっと落ち着いて、ゆっくり息を吐く。  チャラい奴に会ったが、それでも彼女の姿が見られたので、良かったと言える。  明日も会いに行きたいけど、チャラい奴もいるんだろうか?  心の中で彼女を中心に、自分とチャラい奴を左右に並べてみた。お似合いなのは、一目瞭然なワケで。切なすぎる事実に、打ちひしがれるしかない……  目を背けたくなる現実のせいで、自宅に置いてある「人は見た目が九割」という本を、ぼんやりと思い出してしまった。 「やっぱ、人は見た目よね。九割なのよね」  呟きながらその本の持ち主は、しっかりと読んでいた。これは今の俺にも、当てはまることに違いない……  ガックリ項垂れながら、自宅に戻った。明日、どうしようかな。
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