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「じゃみんなでいただこうか」
「うん、先生!」
ヨシユキ君の笑顔が最高にいい。そして…
「ヨシユキ」
お母さんが涙している。聞くところによると、ヨシユキ君がこんな屈託ない笑顔をするのは、ここのところなかった。と言う。そして、お母さん自身
「楽しかった」
と言ってくれた。
仕事も上手く行かず、ヨシユキ君にあたっていたかもしれない。と話してくれた。
「お母さん、朝早いときや夜遅くて朝が辛いとき、よかったらうちでヨシユキ君に朝食をとってもらってよいかな?」
「そ、そんな…先生」
「ヨシユキ君、おねぇさんと一緒に朝ご飯食べよう」
と、この日から毎週月・水・金と週3日ヨシユキと会えることなった。うちには子供がいないから、もう超超超嬉しい!
で、そのことをヨシユキ君の学校の担任の内山田先生が知り、内山田先生がうちの先生と仲良くなって…
「先生、最近の子供たちは食べ物の大切さを知る機会がなくなってしまった。私自身がそうなんだが、大人がそれを上手く伝えられない。特に若い先生などもそのような環境で育ったのでしょう…ハンバーガーにコンビニ弁当の毎日…先生、是非ともうちの学校で“食育”の授業をお願い出来ませんか?」
という流れで…
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