名探偵 眞弓・ホームズ登場……

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´ 「まあ、真弓さん、怖いお顔ですこと。 それでは、そちらのソファーに腰を降ろして、 ちょっとお待ち下さいな」  志津子は手土産の礼を述べて、冷蔵庫の方へ向かった。  真弓は何やら落ち着かないようすで、 辺りをちらちら窺いながら腰を降ろすのだった。  しばらくすると目の前のテーブルには、 チーズやサラミや、そうして真弓の手土産などの肴が並び、 「真弓さん、いけるんでしょう」 最後にワインとブランデーが置かれた。 「真弓さん、わざわざのお運びで……」  志津子はそう言いながらグラスにワインを注いで、 それを手に持ち、真弓に勧めた。  真弓は、チラリと上目で黙って頷き……   それを手にした。 「ねぇ…… 真弓さん、乾杯致しませんか?」  真弓はやんわりと差し向けられたグラスに、   カチッ 慌てるかのようにしてグラスを合わせ、 (もぉぅ、完全に彼女のペースじゃょ) そうして、いただきますと言って一気に飲み干した。  志津子は、真弓のそんなようすを確かめるようにして、 ゆっくりと口にグラスを運ぶのだった。 ´
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