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「じゃあ、そろそろ行こうか?」
着替えを終えた父が私たちに声を掛ける。
私たちは両親や莉那の後に続き、駐車スペースに停めた車へと向かった。
「どんなお店なのか楽しみだね~!!」
助手席に乗った真乃ちゃんは、お腹をさすりながら優しく語りかけるようにそう話す。
きっとこのやりとりは、彼女のお腹にいる子どもにも聞こえている事を前提としているのだろう。
「最近ね、赤ちゃんが動いてるのを少しずつ感じるようになったの!
動きを感じる度に、“あぁ、この子もしっかり生きてるんだ・・・”って、すごく嬉しくなるんだ。」
笑顔で話す真乃ちゃんに同調する斗真。
私はもうすぐ夫婦となる幸せな2人と同じ車に乗り、そんな彼らの姿を終始見守っていた。
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