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過去には失敗や躓きもあったけど、今はこうやって幸せな未来を期待している斗真。
“本物”に幸せを見付けるまでは、そんなに焦って前に進もうとする必要はない。
そう教えてくれたのは、過去のいろいろな柵を乗り越え新たな幸せを掴んだ斗真本人だった。
―――幸せになるその相手はアヤがいいな・・・。
そんな事を考えていると、目の前の視界に豊永橋が入り込んだ。
橋を越え豊岡地区へと入る。
すると母が話していた通り、橋を越えて間もなく前方の視界に“山百合”と書かれた小料理屋の看板が見えてきた。
父のプリウスはその看板の下にある駐車場へと入っていく。
私たちも父に続き、斗真は父の車の隣に車を停車した。
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