居酒屋まるの海水浴

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「確かそうよ。だから、普通の吸血鬼は海を越えるときは棺に入るし、下手すると渡れないもの。」 それは、以前聞いた。 そうか、なのに、海水に濡れた俺を抱えて飛んだんだ、ミハイさん。 ミハイさんは、もう部屋に戻ってしまった。 濡れたし、着替えているんだと思うが。 ・・・一応、明日お礼を言っておこう。 そして、翌朝。 「またいらしてくださいね~!!」 盛大に見送られて、民宿を後にした。 宿泊代は赤井さんが負担してくれたけど、日本酒を飲み続けたシュウジさんは、酒代を請求されていた。 しかも、それがとんでもない額だったので、笑顔で激怒した美和さんからボッコボコにされていたが。 俺は、トモさんとMISAKIさんに帰り際までものっすごく感謝されたよ。
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